the gate to THAILAND

タイと日本のために

超自分本位な就職活動のススメ④【お金儲けの一員になる意識】

こんにちは。

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Giraffeです。

 

先日、パートナーへのクリスマスプレゼントを買うために、

老舗デパート@銀座へ出かけたのですが、

正直言って、デパートの雰囲気があまり好きになれません。

 

「へえーその服でうちの商品買いに来たのねw」

「いいからうちの店で金おとせや」

 

って全員思ってるんじゃないか、と勝手に妄想するからです。

※おそらく誤解

 

さて、前回は「自己分析」なるものの、手法のお話でした。

要は、

 

過去も現在も未来も全部自分なんだから、

すべての自分を認めてあげて、好きになってやろうよ

 

というお話でした。

 

今回は、就職活動で一番誤解しやすい

「企業・業界分析」についてお話します。

 

ここも、ものすごく勘違いが多いんですよねー。

勘違いさせてる社会が良くないですけど。

学生さんのエントリーシートの、特に志望動機のところに

表れることが多いんですよ。

 

むかし、学生さん(Aさん)からブ〇ボンのESを見てくださいって頼まれたんですが。

「貴社の〇〇というお菓子が小さいころから大好きで・・・」と

ど真面目に書いてあったんです。

 

別に悪いとは言わないよ?

そりゃ会社の人は嬉しいさ、

「あ、Aさんって、うちの商品愛してくれてるんだな」と。

でもね、それってただのファンだよね?

 

他には、学生Bさんがネット系広告会社に提出した履歴書に、

「貴社の事業方針は優れています、特に2007年から始まった〇〇事業は・・・」

 

うん、わかった。

 

それで??

 

となるわけです。

 

言葉を選ばずにいうと、こういう内容を

意図もなく書いてしまう人が採用されるのは、

かなり難しいでしょう。

 

なぜだめなのか。

 

それは、「企業活動に参加する意識」に欠けているからです。

中途採用に比べて、新卒採用は「投資的」意味合いの強い採用活動です。

花開く確証はないが、成長して会社のエンジンになってくれるはず、と

採用メディアやツール、面接官や説明会の人件費、という莫大なお金を

「投資」するわけです。

なんなら、採用して一年間くらいの給料も投資です。

 

そりゃ少しでも、活躍してくれる可能性の高い人を採用したいですよね。

投資が無駄になっちゃいますから。

 

そこで大事になってくるのが、

「自分が入ったら、貴社にはこんなメリットがありますよ」を

分かりやすく伝えてあげることです。

 

そのためには、

「それぞれの会社のお金儲け(利潤活動)の仕組みの中に自分が入っていく感覚」

を早く持つことです。

 

実は、これが企業・業界分析の本質です。

 

たとえばAさんの受けたブ〇ボン社。

製菓会社として、利潤を生みだしているわけですから、

「お菓子を作って売る」ことが、彼らのお金儲けです。

 

すると、ざっと考えただけでも、

「お菓子を発案する人」

「お菓子を作る人」

「お菓子を作る人の工程や材料を管理する人」

「お菓子の宣伝の仕方を考える人」

「お菓子の売り方を考える人」

「お菓子の販路を開拓する人」

「お菓子の販路となりうる小売店さんたちとの関係を維持・強化する人」

「お菓子の在庫管理をする人」

がいて、初めて消費者にお菓子が届くわけです。

 

「お菓子が好きなだけの人」は、

会社のお金儲けの登場人物としては適当ではありません。

 

言い換えると、企業・業界分析というのは、

 

企業・業界のお金儲けの仕組みを知り、

そのバリューチェーンの中での役割と自分自身の、

適合性を理解すること

 

といってよいのではないでしょうか。

 

プラスアルファで言うと、

「お菓子を発案する人<お菓子の営業をする人(人数)」である、

という点も忘れてはいけないポイントです。

 

お菓子を発案する人が100人いて、お菓子の営業をする人が1人

 

では、どんなにいいお菓子でもうまく拡販できません。

 

よく「商品開発をやりたいから、消費財メーカーの〇〇社に行きたい」

という学生さんに会いますが、そのハードルは定量的にはかなり高いのだ、

という認識を持って就職活動をすべきだと思います。

 

やっぱり働くなら、会社から求められ続けて働きたいですよね。

自分をきちんと知った後、上記のような視点で企業や業界を見、

適合度の高そうな会社を見つけることが、幸せな会社を見つけるための

第一歩であり、一番大切な歩みだということを理解してほしいな、と

思います。

 

次回はいよいよ、実際の「伝え方」の部分についてお話しますね。

 

コメントにて、随時質問は受付中です。

 

ではまた。

 

Giraffe