バンコクマラソン
番外編 年越しin タイランド 2016
超自分本位な就職活動のススメ⑤【掘り返したものを埋めなおしたものだけがもつ神秘性】
あけましておめでとうございます。
今年もダラダラ書き続けます。
Giraffeです。
さて、自己分析・企業分析についてお伝えしてきた
こちらのシリーズですが、今回は「伝え方」について
書いていきます。
題名の意味わからん、と思った方いらっしゃると思います。
ですよね。笑
でも実は、ものすごく簡単なことなのです。
過去・現在・未来を考えることを通して、深く深く掘り下げた「自分」
企業の利潤活動の一員になったつもりで考えた「本当に求めている人物像」
この2つが重なっていることを示すことが、
自分を伝える上でしなければならないすべてです。
ただ1点気を付けるべきなのは、
「自分の伝えたいことを伝えるだけの時間」に絶対にしないことです。
もちろん一生懸命考えたことですから、
「全部伝えたい!」という気持ちになることはわかります。
ただそのすべてを冗長に話してしまっては台無しです。
そこで必要となるのが「神秘性」です。
人事というのは、自分の質問に対して、的確に簡潔に
回答する人間を良しとする傾向があります。
そして質問を重ねることによって、目の前の学生さんを
「深く聞けたと勘違いする」傾向があります。
しばしば、その勘違いは、
「この学生は、どんな質問に対しても的を得た回答をするな」
「自己認知の深い学生だな」
という感覚を生み出し、評価にプラスの効果を生み出します。
ですから皆さんは、
「簡潔で分かりやすい受け答えの中で」
「人事をコントロールし」
「自分が話したいことを」
「人事から問いかけさせる」
という必要があります。
要は、自分から全裸になるのではなく、
人事に、「一枚一枚服を脱がしている感覚」を
植え付けるのです。
例えがヤバいですね。笑
それによって、彼らは学生さんに対して、
底しれない神秘性を感じ、
「優秀な学生さんだ」と感じることにつながります。
もう一度お伝えします。
自分から脱ぐな、脱がされろ
これまで5回に渡って、「超自分本位」という言葉を
使いながら、就職活動についてお伝えしてきました。
「超自分本位」とは、「自分本位を超えた自分本位」のこと。
本当のあなたの目的は、
「企業に採用されたうえで、人生を自分らしく歩むこと」です。
その目的を達成するためには、相手のニーズを掴み、自分のことを深く知り、
なにより「人事に自分本位だと思われないこと」が重要です。
デートで自分の話ばかりする相手に嫌気がささないでしょうか。
一緒にご飯を食べに来たのに、意見も聞かれずにオーダーをされて
イライラしないでしょうか。
ベッドでいきなり脱ぎ始めるパートナーに、がっかりしないでしょうか。
本当に付き合いたい相手の前で、そんなことはしないはずです。
就職活動でも「本気で入社したい企業」に入社するという
「超自分本位」を達成するために、生半可な自分本位とは
さよならしましょう。
改めて、皆さんが「超自分本位」な就職活動をすることを
願っています。
ご質問は、コメント欄にどしどしお寄せくださいませ。
では、今年もよろしくお願いします。
超自分本位な就職活動のススメ④【お金儲けの一員になる意識】
こんにちは。
Giraffeです。
先日、パートナーへのクリスマスプレゼントを買うために、
老舗デパート@銀座へ出かけたのですが、
正直言って、デパートの雰囲気があまり好きになれません。
「へえーその服でうちの商品買いに来たのねw」
「いいからうちの店で金おとせや」
って全員思ってるんじゃないか、と勝手に妄想するからです。
※おそらく誤解
さて、前回は「自己分析」なるものの、手法のお話でした。
要は、
過去も現在も未来も全部自分なんだから、
すべての自分を認めてあげて、好きになってやろうよ
というお話でした。
今回は、就職活動で一番誤解しやすい
「企業・業界分析」についてお話します。
ここも、ものすごく勘違いが多いんですよねー。
勘違いさせてる社会が良くないですけど。
学生さんのエントリーシートの、特に志望動機のところに
表れることが多いんですよ。
むかし、学生さん(Aさん)からブ〇ボンのESを見てくださいって頼まれたんですが。
「貴社の〇〇というお菓子が小さいころから大好きで・・・」と
ど真面目に書いてあったんです。
別に悪いとは言わないよ?
そりゃ会社の人は嬉しいさ、
「あ、Aさんって、うちの商品愛してくれてるんだな」と。
でもね、それってただのファンだよね?
他には、学生Bさんがネット系広告会社に提出した履歴書に、
「貴社の事業方針は優れています、特に2007年から始まった〇〇事業は・・・」
うん、わかった。
それで??
となるわけです。
言葉を選ばずにいうと、こういう内容を
意図もなく書いてしまう人が採用されるのは、
かなり難しいでしょう。
なぜだめなのか。
それは、「企業活動に参加する意識」に欠けているからです。
中途採用に比べて、新卒採用は「投資的」意味合いの強い採用活動です。
花開く確証はないが、成長して会社のエンジンになってくれるはず、と
採用メディアやツール、面接官や説明会の人件費、という莫大なお金を
「投資」するわけです。
なんなら、採用して一年間くらいの給料も投資です。
そりゃ少しでも、活躍してくれる可能性の高い人を採用したいですよね。
投資が無駄になっちゃいますから。
そこで大事になってくるのが、
「自分が入ったら、貴社にはこんなメリットがありますよ」を
分かりやすく伝えてあげることです。
そのためには、
「それぞれの会社のお金儲け(利潤活動)の仕組みの中に自分が入っていく感覚」
を早く持つことです。
実は、これが企業・業界分析の本質です。
たとえばAさんの受けたブ〇ボン社。
製菓会社として、利潤を生みだしているわけですから、
「お菓子を作って売る」ことが、彼らのお金儲けです。
すると、ざっと考えただけでも、
「お菓子を発案する人」
「お菓子を作る人」
「お菓子を作る人の工程や材料を管理する人」
「お菓子の宣伝の仕方を考える人」
「お菓子の売り方を考える人」
「お菓子の販路を開拓する人」
「お菓子の販路となりうる小売店さんたちとの関係を維持・強化する人」
「お菓子の在庫管理をする人」
がいて、初めて消費者にお菓子が届くわけです。
「お菓子が好きなだけの人」は、
会社のお金儲けの登場人物としては適当ではありません。
言い換えると、企業・業界分析というのは、
企業・業界のお金儲けの仕組みを知り、
そのバリューチェーンの中での役割と自分自身の、
適合性を理解すること
といってよいのではないでしょうか。
プラスアルファで言うと、
「お菓子を発案する人<お菓子の営業をする人(人数)」である、
という点も忘れてはいけないポイントです。
お菓子を発案する人が100人いて、お菓子の営業をする人が1人
では、どんなにいいお菓子でもうまく拡販できません。
よく「商品開発をやりたいから、消費財メーカーの〇〇社に行きたい」
という学生さんに会いますが、そのハードルは定量的にはかなり高いのだ、
という認識を持って就職活動をすべきだと思います。
やっぱり働くなら、会社から求められ続けて働きたいですよね。
自分をきちんと知った後、上記のような視点で企業や業界を見、
適合度の高そうな会社を見つけることが、幸せな会社を見つけるための
第一歩であり、一番大切な歩みだということを理解してほしいな、と
思います。
次回はいよいよ、実際の「伝え方」の部分についてお話しますね。
コメントにて、随時質問は受付中です。
ではまた。
超自分本位な就職活動のススメ③ 【過去分析・現在分析・未来予測】
こんにちは。
Giraffeです。
今回もおさらいから!
前回は就職活動・転職活動をする皆さんを
「木」
に例えて就職活動あるあるをお伝えし、
締めくくりました。
今日はその具体的な説明から・・・
【おさらい】--------------------------------------------
①たとえば「自分は短気だな」と認識している人でも
「自分はなぜ短気なのか、いつどうやって短気になったのか」を
知る人は少ない。ただ、これが実は大事。
②「過去→現在→未来」は不可分でどれも「自分」。
・現在分析・・・現状の事実を明らかにすること
・過去分析・・・上記の事実に至った経緯や原因を知ること
・未来分析・・・上記の経緯や原因から癖や性質を認識し、
「理想像」へのルートを逆算して策定すること
③過去分析の中で、自分の嫌いな部分や弱い部分を作り出した要因を知ることが
実は大切。何から影響を受けやすいのか、どういう状況ではその弱みが
発現しないのか、を知る同じ轍を踏まずに済む。
④当時の目標が90点だったとすると、90点を取った段階で思考がストップしがち。
ただ必要なのはその先。95点を取るためには過程をどう修正するか、
同じ90点でも時間的・労力的コストをかけずにとるにはどうすべきか、
考える力が仕事では問われる。
⑤大人になってからの「成長」は実はものすごく難しい。
大きな失敗をしたり、ショックを受けたり、しんどかったりしなければ
そう簡単には変わらない。
⑥採用業務のクライアント(依頼人)は経営。
「どの部署に、どんな人間が、何名必要」という次年度以降の
人材要件や組織要件を強く要望されながら仕事する。
クライアントの要請にかなう人材を毎年与えられた数揃えねばならないため、
初対面や面接から、活躍のイメージングをされていると思った方がよい。
⑦経営での人事最大のミッションは、大切な社員にいきいき働いてもらうこと。
そのために採用は「うちでいきいき働いて、なおかつ結果を出してくれるのか」を
考えている。
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参考になったでしょうか。
なんだか抽象的で掴みづらいかもしれませんね。笑
今回は、就職活動でよくでてくる「自己分析」についてお話します。
人事をしていたとき、違和感があったのは
「自己分析がまだ終わっていない」
という言葉。
これを口にする人の多くが、自己分析のゴールを意識していないことが
非常に多かったなあと思います。
人間なんていうものは非常に複雑で日々勉強なので、
「自分とは何ぞや」という問いには一生かかっても行き着かないはずです。
その意味を見つけるために生きていますから。
ただ、就職活動での自己分析というのは、
「さて、どこで働いたら幸せですかね」ということに
納得感を持てたら、それでおしまいでいいと思います。
得た納得感を大事にして、それを人に説明できるようにするのが、
就職活動ですから。
そこで大事なのが、「現在」「過去」「未来」の
同一線上にある自分の姿です。
【おさらいのおさらい】---------------------------------------
・現在分析・・・現状の事実を明らかにすること
・過去分析・・・上記の事実に至った経緯や原因を知ること
・未来分析・・・上記の経緯や原因から癖や性質を認識し、
「理想像」へのルートを逆算して策定すること
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「木」の例えを再び使うと、
・あなたはいまどんな「花」を「実」を、咲かせ、結んでいますか
・それはどうして結実したのでしょう
・いまよりもっときれいな花や大きな実を結ぶために、
そんな土壌が必要でしょう
この3つの問いのことです。
どんな人生を生きたとしても、皆さんはすでに花も実も持っています。
「私なんて今まで地味な子だったし、輝かしい結果なんて得たことない・・・」
安心してください、あなたは素敵です。
自分を客観視できていないだけです。
自分を認めずに生きていくことは機会損失でしかありません。
もったいないお化け出ますよ。笑
「お母さんにいつもお手伝いありがとうって言われた、うれしい」
「小学校の時、写生大会で銅賞だった」
「夏休みの宿題は早めにやる方で、〇〇ちゃんに見せてあげていた」
「となりの怖いと評判のおじいちゃんとなぜか仲良しだった」
「テレビゲームが大好きで、攻略本は見ずに全クリするのが快感」
そのすべてが皆さんの「花」であり、そこで得た体験は「実」です。
ここからが、皆さんの考えたことのあまりない領域。
「なぜめんどくさいお手伝いをするの?」
「写生とか適当にやっておけばよくない?」
「誰かに写させてもらった方が楽じゃない?」
「怖いおじいちゃんのはずなのに、なんで仲良くなれるの?」
「攻略本見ちゃいなよ、いいから笑」
と聞かれたら、あなたはなんと答えますか?
それが、皆さんの「花」や「実」の理由です。
他の人が咲かせたり、つけることのできないものを
その理由のおかげで、あなたは簡単に得てしまう。
「花」「実」「その理由」をできるだけたくさん発見してください。
たくさん、だと抽象的ですから、ざっと20個くらいでいいでしょう。
どんな小さなことでも構いません。
その20個の集合が見つけられたら、「自分のことが前より少し好きになる」
という副次的な効果もあるのですが、いちばん必要なのが、
「ある特定の方法でこれまでずっと花も実も生み出してきたかも」という
今後における再現性を発見することです。
これから何年生きるかわかりませんが、
その方法があなたの武器であり、財産です。
ここまできたら、あとは簡単です。
その武器が求められる、ないし有効に作用する土壌や森を
探し、新しくてより大きな「花」を、甘い「実」を
新天地で育ててください。
みんな難しく考えますが、
ここまでのことを自分で考えて納得できたら、
自己分析は終了です。
さあ、では次回は、どうやって「森」や「土壌」を選ぶのか、
選び方のポイントについてお伝えしたいと思います。
相方は「タイ」についてちゃんと書いているのに、なんて固い内容なんだ!!
書き始めたら終わるまで書かないと気が済まない!!笑
ということで次回をお楽しみに!!